とってぃののんびりクラシック日和

趣味のクラシック音楽関連を中心に、のんびりと綴っていきます

7/4・9/19 チョン・ミョンフン×東京フィル「ブラームス 交響曲の全て」

こんにちは、とってぃです!

7月と9月の2回にわたって行われた、チョン・ミョンフンと東京フィルがタッグを組んでの「ブラームス 交響曲の全て」という公演シリーズに、2回とも行くことができました!

パンデミックの影響で1年以上来日できなかったマエストロにとっては久々の東京フィルとの共演で、両者が尋常でなく気合が入って集中していることが客席からも感じられました。4曲を通じて、ブラームスならではの重厚なハーモニーは立体的に作り上げ、また甘美なメロディは朗々とうたい上げることで完成度の高い演奏を聴かせてくれたと思います。

また、チョンさんは普段からそうなのですがテンポ設定にクセがあったりして、例えば1番の3楽章がかなり速かったり、4番の4楽章は緩急の差が激しかったりしたのですが、オケがしっかりとついてきて正確かつ濃密なアンサンブルを展開していました。

(何度か事故になりかけた危ないシーンもあったような気もしますが、そこは度外視してしまって構わないと思います!)

 

また、9月の公演の直前には、NHKのBSで密着番組が放送されたのですが、2月に予定していた「復活」の演奏会が中止になってしまい、そこから今回のブラームスの企画を立ち上げ演奏会に向かうまでの舞台裏が紹介され、チョンさんと東京フィルの20年にわたっての信頼関係の厚さが伝わってきました。

 

クラシック音楽界は先日N響の定期公演がスタートしたり、来月には新国立劇場の新シーズンも始まったりと、本格的に再始動しています。決して「不要不急」ではない音楽という名の芸術を、引き続き鑑賞者として、また細々かつヘタクソながらもピアノ愛好者として楽しんでいきたいと思います。

司馬遼太郎「国盗り物語」読了!

どうも、とってぃです!

 

最近はコンサートに行く機会がなかなか無い日々を送っています。

そこで、クラシック音楽からは離れて読書の話をしようかと思います。

 

今年の5月あたりから、司馬遼太郎の「国盗り物語」を少しずつ読み進めていて、ようやく数日前に読了しました!

全4巻、前半2巻が「斎藤道三編」、後半2巻が「織田信長編」という構成で、前半では寺の僧侶だった斎藤道三が商人となってやがて美濃を治めるに至るまでの奇抜な生き様を描き、後半ではその道三が見込んだ織田信長がその類まれな才覚によって版図を広げていく様子を描いています。

また、後半では信長のほかに明智光秀も多く登場し、彼の幕府再興への奔走と挫折、そしてやがて信長を討つに至るまでの心境の変化が丁寧に描かれています。

 

道三と信長という、戦国時代の特殊性を象徴する2人の大名が、共に既存の概念や常識に縛られずに乱世を生き抜いたという点に着目しつつ、各登場人物の思惑やキャラクターを明快かつ軽妙に表現している辺りが、非常に読みやすさがあり、また名作と呼ばれている所以だと感じました。

また、内容は昨年の大河ドラマ麒麟がくる」と被る部分もあったのですが、大河では描かれなかった道三の前半生や、本作ならではの独特の人物像の描写などもあって新たな発見や気づきと共に楽しむことができました。

 

最近は「不毛地帯」や「華麗なる一族」など山崎豊子作品を多く読んでいたところなので、久々に歴史小説を読んでみてその面白さを改めて感じた次第です。特に司馬遼太郎は未だに「坂の上の雲」と今回の「国盗り物語」しか読んだことがないのですが、他にも面白そうな作品は沢山ありそうです。

 

そんなわけで、今後も不慣れながら読書レビューを時々投稿していければと考えています。

それでは!

 

8/7マイスタージンガー中止…

どうも、とってぃです!

 

本来ならば昨日は東京文化会館で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を鑑賞する予定だったのですが、公演関係者に新型コロナ陽性者が出てしまったとのことで、8/4の公演と共に中止になってしまいました。

そもそも昨年から1年の延期を経ての開催で、海外からも歌手を呼んで準備が進められていた中での中止ということで、非常に残念な結果ではありますが、また11月に新国立劇場で5公演開催される予定があるので、そちらを楽しみにしたいと思います。

(チケット予約は激戦が予想されます、頑張らないと…)

N響2021-22定期会員になりました!

どうも、とってぃです!

 

先日7/18にN響の来期定期公演の年間会員券が発売され、私はAプログラム(池袋)を購入しました!

N響の定期会員になるのは今回が初めてで、仕事の都合などもあって日曜午後に池袋で行われるAプロを選びました。

(通常Aプロは土日にNHKホールで行われるが、改修工事の関係で来期は池袋の東京芸術劇場で開催)

 

 

www.nhkso.or.jp

 

そもそもN響の定期公演は今期がコロナの影響で中止となってしまったのですが、来期は実施するという決断がされました。

ただ、本当に予定通りのプログラム・演奏者で行われるかどうかはまだまだ不透明なのが実情で、早速7/27には、「緊急事態宣言後の情勢を見極めるため」として、秋シーズンの1回券の発売延期が発表されてしまいました。

 

予定通りであれば、次期首席指揮者ルイージ氏、御年94歳(!)のブロムシュテット氏をはじめとした大物指揮者陣や、オッテンザマー氏(クラリネット)やレヴィット氏(ピアノ)等の名だたるソリストが登場するなど、N響ならではの超豪華ラインナップが見られるのですが…。

 

ただ、いずれにしても、日本を代表するオケの公演を年間通して同じ席で聴くという、今までしたことのない経験ができるので、楽しんでいきたいと思います。

オペラ「カルメン」@新国立劇場、7/3・17

早速最近のオペラ鑑賞レビューを載せたいと思います。

新国立劇場で上演された「カルメン」です。

www.nntt.jac.go.jp

 

音楽・ストーリーがあまりにも有名な「カルメン」ですが、今回のプロダクションはこれをアレックス・オリエが現代の東京に舞台を置き換えて斬新な演出で描くという触れ込みで作り上げられました。

アレックス・オリエと言えば、2年前の「トゥーランドット」で、トゥーランドット姫が自害するという衝撃的な(?)結末をぶち上げた御仁で、当時その演出が賛否両方の議論を巻き起こした記憶があります。

指揮はその時の「トゥーランドット」と同じく、大野和士芸術監督が務めます。

 

しかも、今回は本公演だけでなく、「高校生のための鑑賞教室」とびわ湖ホールでの公演を合わせると14回も上演される(!)という力の入れようです。

(そのうち「高校生のための~」は新型コロナ疑いの発症者が公演関係者に出てしまったとのことで、2回中止になってしまいました)

 

さて、今回私は7/3と17の2公演を見に行きました。

というのも、大人気の「カルメン」のことだから、チケットはすぐに売れてしまうだろう…という予想のもと、発売と同時に1公演分確保していたところ、その後U25チケット(売れ残りの分を若者に安く売る制度)が発売されるという予想外の展開になったため、折角なら…ということでもう1公演分買った、という理由です。

因みにこのU25チケット、通常であれば2万円以上するS席を5000円で買えてしまうので、若い方々には超オススメです。

7/3は3階席真ん中付近だったので全体を見渡し、7/17は1階席右端だったので個々の演者の表情や指揮者の動きを観察するという感じで見られました。

 

さてさて、肝心の公演内容について。

 

<演出面>

「斬新なカルメン」という触れ込みで行われた今回の公演ですが、私の第一印象は「無難なところに収まったな」というところでした。

確かに、カルメンをスター歌手、ホセを私服警察官、エスカミーリョをファッションモデル(?)に見立て、ライブやファッションショーを登場させる演出は見た目に面白くはあったのですが、全体のストーリーの解釈としては従来のものを覆すようなものは見られず、そういった意味ではあまり斬新さは見られなかったような気がします。

むしろ、2年前の「トゥーランドット」の方が、「愛情からではなく、自身の持つ権力を求めて求婚してきたカラフに絶望して自ら命を絶つトゥーランドット」という新たな視点を提供してくれたという点で「斬新」だったと思います。

 

<音楽面>

まず特筆すべきはカルメン役のステファニー・ドゥストラックでしょう。

同役を得意とするフランス人歌手で、安定した声量、卓越した演技力等、素晴らしいカルメン役を披露してくれました。

また、大野監督&東フィルも彼女の歌唱に合わせて自由自在にテンポを操るなど、カルメンを引き立てるべく柔軟かつ息の合った演奏を見せてくれました。

 

ドン・ホセ役は、7/3の公演で本役の村上敏明さんが不調のため、演技と台詞のみ行い、歌唱の部分は舞台袖にカヴァーの村上公太さんが出てきて歌うというハプニングがありましたが、緊急登板にもかかわらず若々しく伸びやかな歌声を響かせてくれました。

7/17の方は敏明さんが無事復帰し、流石の貫禄ある歌唱でしたが、やはり不調なのか、最終盤になってやや高音が出にくくなる場面も見られました。(ただ皮肉にも、その様子が鬼気迫るドン・ホセと重なって見えたのは私だけでしょうか…。)

 

エスカミーリョ役はアレクサンドル・ドゥハメルというこれまたフランス人。「闘牛士の歌」は声量不足が明らかで、周りの人が歓声を上げて煽る演出と全くマッチしていなかったのですが、そもそもこの歌が本人に合っていなかったのと、あるいは舞台セットの関係で後ろの方から歌わざるを得なかったのが原因のような気がします。

その後のホセとの対決シーンやカルメンとの2重唱などではしっかりとした歌声を聞かせてくれました。

 

その他の日本人歌手や合唱の方々も息の合った歌唱を披露してくれたのですが、中でも児童合唱の皆さんは、外国語の歌を覚えるだけでも大変な上に演技まで付けなければならないという、私の小さい頃だったら絶対にできなかっただろうな…という芸当を立派に務められていました。

 

レビューは以上となります。何はともあれ、このコロナ禍でいつ公演が中止になってもおかしくない環境下でプロダクションを作り上げられた全ての公演関係者の努力に敬意を表したいと思います。

 

 

次回の鑑賞は間が空いて、8/7(土)の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」@東京文化会館です。休憩を含めて5時間半という長丁場ですが、何とか乗り切りたいと思います!

初めまして!

初めまして!とってぃと申します!

自分の趣味や生活の中で思ったことなどを発信しようと思い、ブログを開設することにしました。

慣れない中でのスタートにはなりますが、よろしくお願いいたします!

 

初投稿ということで、まずは自己紹介をば。

 

①年齢・職業

25歳です。会社員をしています。

神奈川県横浜市出身、川崎市在住です。

 

②趣味

一番の趣味はクラシック音楽です。

演奏する方では、小さい頃からピアノを弾いているのと、中高では吹奏楽部、大学ではオーケストラでトランペットも吹いていました。

もちろん鑑賞の方も趣味で(今となってはむしろこちらの方がメイン)、オペラやプロオケの演奏会など、週末を中心に足しげく通っています。

 

あとは読書や旅行(コロナ禍になってからは行けていない)辺りが趣味です。

 

③その他関心分野

大学時代は法学部だったということもあり、政治や法律などには特に関心があります。

とはいっても特に何か政治活動を志しているわけではありませんが…。

 

④最後に

基本的には他の方々がよくやられているような、クラシック音楽の演奏会の鑑賞や、何か大きなニュースがあった時にそれに対する感想を述べていくようなスタイルになるかと思いますが、やっていきながらその他の分野についても適宜投稿していければと思います。

何卒よろしくお願いいたします!