10/17 N響定期公演@東京芸術劇場(池袋)
こんばんは、とってぃです!
今日は、N響定期公演の今シーズン2回目に行ってきました!
指揮者は御年94歳(!)のブロムシュテットさんで、来日してくれるか心配でしたが無事に出演してくださいました!
なお、ほぼ毎年のようにN響に出演しているブロムシュテットさんですが、私自身彼の指揮で演奏を聴くのはこれが初めてです。
なお、2週間の隔離期間を経ずに特別措置での来日だったからか、政府からの指導でディスタンスを充分にとるため指揮者とソリストが先に入場し、その後から弦楽器奏者が入ってくるという、異例の形が採られていました。
そんな94歳の巨匠、椅子にも座らず約2時間のプログラムを振り切るというだけでも凄かったのですが、演奏の方も非常に素晴らしかったです!
さて前半は、レオニダス・カヴァコスさんをソリストに迎えてのブラームスのヴァイオリン協奏曲。
彼は情熱あふれる演奏スタイルで会場全体を魅了させつつ、しっかりとオケとコミュニケーションをとり、オケも彼のグイグイと引っ張る演奏に寄り添うことで、息がぴったりでクオリティの高いコンチェルトを聴くことができました!
巨匠も、カヴァコスさんの持ち味を引き出しつつ、オケ全体にシックで丁寧な響きを求めることでブラームスらしさを最大限に高めていました。
そして何より出色の出来だったのが、後半のニールセンの交響曲第5番。
第一楽章ではクラリネットや小太鼓などN響の奏者たちが次々と難しいソロを決めてカオスな情景を作り出したと思えば、そこから抜け出した瞬間のtuttiの響きは何とも言えない感動的なものになっていました。
第二楽章でも、各パートが引き締まったアンサンブルでフーガを作り出し、やがて訪れたコーダでは再び神聖な和音がホール中に響き渡りました。
調性やリズムが一定ではなく、演奏する側と聴く側双方にとって難解な曲が、巨匠の熟練の解釈とN響の演奏技術で明快かつ美しく仕上がって提示され、とても印象に残る名演だったように思えます。
演奏後は、N響の定期公演では珍しく指揮者単独でのカーテンコールが2度も起こり、大盛況となっていました。
さて次回の定期公演は11月、いよいよ次期首席指揮者のルイージ氏が登場です!