とってぃののんびりクラシック日和

趣味のクラシック音楽関連を中心に、のんびりと綴っていきます

司馬遼太郎「国盗り物語」読了!

どうも、とってぃです!

 

最近はコンサートに行く機会がなかなか無い日々を送っています。

そこで、クラシック音楽からは離れて読書の話をしようかと思います。

 

今年の5月あたりから、司馬遼太郎の「国盗り物語」を少しずつ読み進めていて、ようやく数日前に読了しました!

全4巻、前半2巻が「斎藤道三編」、後半2巻が「織田信長編」という構成で、前半では寺の僧侶だった斎藤道三が商人となってやがて美濃を治めるに至るまでの奇抜な生き様を描き、後半ではその道三が見込んだ織田信長がその類まれな才覚によって版図を広げていく様子を描いています。

また、後半では信長のほかに明智光秀も多く登場し、彼の幕府再興への奔走と挫折、そしてやがて信長を討つに至るまでの心境の変化が丁寧に描かれています。

 

道三と信長という、戦国時代の特殊性を象徴する2人の大名が、共に既存の概念や常識に縛られずに乱世を生き抜いたという点に着目しつつ、各登場人物の思惑やキャラクターを明快かつ軽妙に表現している辺りが、非常に読みやすさがあり、また名作と呼ばれている所以だと感じました。

また、内容は昨年の大河ドラマ麒麟がくる」と被る部分もあったのですが、大河では描かれなかった道三の前半生や、本作ならではの独特の人物像の描写などもあって新たな発見や気づきと共に楽しむことができました。

 

最近は「不毛地帯」や「華麗なる一族」など山崎豊子作品を多く読んでいたところなので、久々に歴史小説を読んでみてその面白さを改めて感じた次第です。特に司馬遼太郎は未だに「坂の上の雲」と今回の「国盗り物語」しか読んだことがないのですが、他にも面白そうな作品は沢山ありそうです。

 

そんなわけで、今後も不慣れながら読書レビューを時々投稿していければと考えています。

それでは!